不動産担保ローンの中には即日融資が可能なものもあり、まとまった金額をすばやく資金調達できることが特徴です。
不動産担保ローンは担保として不動産を差し入れるため、一般的な無担保ローンに比べて審査が通りやすく、金利も低いというメリットがあります。
このように、不動産の担保価値に応じてまとまった金額を融資してもらえる可能性が高いため、会社の資金繰りのための方法として「不動産担保ローン」は効果的です。
不動産担保ローンは不動産を評価し、担保価値を決定する必要があるため審査に時間がかかることが多いのですが、即日融資可能な不動産担保ローンもありますので、早く現金を手に入れたい場合は「即日融資可能」という不動産担保ローンを選ぶようにしましょう。
ここでは、即日融資できる可能性が高い不動産担保ローンを紹介していきますので、資金繰りを考える際の参考にしてください。
最短即日融資が受けられる不動産担保ローンはある!
不動産担保ローンの取扱実績や融資実績が多い会社は、長年の経験による審査ノウハウがあることから、審査が早く、最短即日融資が可能となっています。
不動産担保ローンは無担保ローンに比べると審査に時間がかかりますが、申し込み当日に融資を受けられるところもありますので、資金繰りを考える際には「即日融資可能」な不動産担保ローンがおすすめです。
それでは、即日融資が可能な不動産担保ローンを紹介していきます。
日宝 不動産活用ローン
日宝は30年以上の実績がある中堅の不動産担保ローン専門会社です。
この不動産活用ローンでは上限金利が10%以下となっており、数ある不動産担保ローン専門会社の中でも好条件で融資を受けることが可能となっています。
また、法人や個人事業主、一般個人すべてが申し込めることから、柔軟性が高い不動産担保ローンとしても定評があります。
日宝 不動産活用ローンの商品概要 | |
---|---|
金利 | 4.0%~9.9% |
限度額 | 50万~5億円 |
返済期間 | 1カ月~30年 |
融資までの日数 | 即日~一週間 |
申し込み可能地域 | 全国 |
抵当順位 | 抵当順位は問わない |
その他 | 他社借り入れがあっても融資可能 |
日宝では抵当順位は問わず、また本人名義の不動産でなくても融資を受けることが可能となっています。
日宝では「不動産活用ローン」の他に不動産担保ローンである「フリーローン」という商品もあります。
このフリーローンでは金利が9.84%~18%と高くなるものの、共用部分や借地権、底地等も担保にできることがメリットとなっています。
日宝不動産活用ローンのメリットとデメリット
日宝不動産活用ローンのメリットとデメリットは以下のようになっています。
メリット | デメリット |
---|---|
法人・個人どちらも利用できる | 大企業ではなく中小企業である |
最短即日融資が可能 | |
不動産活用ローンは上限金利が10%以下 | |
抵当順位は問わない | |
最長30年ローンを組むことができる | |
家族名義の土地も担保にできる |
総合マネージメントサービス 不動産担保ローン
総合マネージメントサービス不動産担保ローンは最高3,000万円まで最短即日融資が可能なローンです。
信頼性が高く、20才以上であれば個人から法人、個人事業主まで申し込むことができます。
審査結果もメールで受けとることができるため、仕事中でも問題なく申し込み手続きを進めていくことができ、利便性が高いこともメリットのひとつです。
総合マネージメントサービス 不動産担保ローンの概要 | |
---|---|
金利 | 3.4%~9.8% |
限度額 | 30万円~5億円 |
返済期間 | 最長35年 |
融資までの日数 | 最短即日~3日以内 |
申し込み可能地域 | 全国 |
抵当順位 | 抵当順位は問わない |
その他 | 所有権・底地・借地・担保提供・共有持分も可能 |
総合マネージメントサービスのメリット
総合マネージメントサービスの不動産担保ローンのメリットとデメリットは以下のようになっています。
柔軟に対応してくれるローンなので、他の審査が落ちてしまった場合でも相談してみると良いでしょう。
メリット | デメリット |
---|---|
最高5億円まで融資が可能 | 当日融資は3,000万円までという上限がある |
最短即日融資が可能 | 事務手数料が1%~5%と高め |
掛目が100%以上 | |
下限金利が3.4%と低金利である | |
抵当順位は問わない | |
最長35年ローンを組むことができる | |
家族名義の土地も担保にできる | |
共有持分物件や借地なども融資可能 | |
収入よりも不動産の価値を重視 |
ユニーファイナンス 不動産担保ローン
ユニーファイナンスは愛知県名古屋市に拠点がある不動産担保ローン専門会社です。
40年以上の実績や経験があり、名古屋の老舗の業者として知名度が高いことが特徴です。
最短で即日融資を受けることができ、借り入れた資金の使途は自由のため、運転資金や設備投資資金など、様々な目的で借入金を使うことができます。
ユニーファイナンス 不動産担保ローンの概要 | |
---|---|
金利 | 6.0%~14.0% |
限度額 | 100万円~3,000万円 |
返済期間 | 最長10年 |
融資までの日数 | 最短即日 |
申し込み可能地域 | 名古屋、尾張、三河、三重エリア |
抵当順位 | 抵当順位は問わない |
資金使途 | 自由 |
その他 | 申し込みは満23才以上、満70才未満まで |
ユニーファイナンスのメリットとデメリット
ユニーファイナンスのメリットとデメリットをまとめると以下のようになっています。
「年齢制限があること」「定期的な収入があること」という貸し付け条件があることがデメリットとなっています。
メリット | デメリット |
---|---|
即日融資が可能 | 最大融資額が3,000万円で他社より低め |
40年以上の実績で安心感がある | ローン期間が最長10年のため、長期ローンを組めない |
名古屋を中心とした地域密着型の会社である | 金利が他社より高め |
満70才未満という申し込みの年齢制限がある |
三鷹産業 不動産担保ローン
三鷹産業不動産担保ローンは、三鷹産業株式会社が提供している不動産担保ローンで、最短で即日融資が可能です。
また、登記費用などの実費がかかるものの、それ以外の手数料が一切かからずに無料となっているため、受け取れる融資金額が多くなることが大きなメリットとなっています。
三鷹産業 不動産担保ローンの概要 | |
---|---|
金利 | 6.0%~15.0% |
限度額 | 50万円~1億円 |
返済期間 | 10年以内 |
融資までの日数 | 最短即日 |
申し込み可能地域 | 大阪、兵庫など関西地方 |
抵当順位 | 抵当順位は問わない |
資金使途 | 自由 |
その他 | 競売物件の購入資金の融資も可能 |
三鷹株式会社はビジネス向けとして不動産担保ローン以外にも手形割引、売掛債権担保ローンなども提供しており、様々な資金調達の方法に精通している会社です。
大阪が本社で、神戸や大阪、岡山、愛知など関西に支社があるため、関西で不動産担保ローンを検討している人にとってはおすすめできる不動産担保ローンとなっています。
三鷹産業不動産担保ローンのメリットとデメリット
三鷹産業不動産担保ローンのメリットとデメリットは以下のようになっています。
手数料がかからないこと、金利が高めに設定されている分、審査のハードルが比較的低いと考えられていることなどがメリットとなっています。
メリット | デメリット |
---|---|
最高1億円まで融資が可能 | 他社に比べて上限金利が高い |
最短で即日融資が可能 | サービスの提供が関西のみである |
手数料がかからない | 返済期間は最長10年で長期ローンは組めない |
抵当順位は問わない | |
共有名義の不動産でも可能 | |
金利が高めに設定されている分審査のハードルが低めである |
トラストホールディングス 不動産担保ローン
トラストホールディングス不動産担保ローンは、2009年創業と比較的新しい企業であるトラストホールディングスが提供している不動産担保ローンです。
金利が低いこと、最大融資可能額が10億円と大きいことが大きな特徴となっています。
トラストホールディングス不動産担保ローンの商品概要 | |
---|---|
金利 | 3.45%~7.45% |
限度額 | 100万円~10億円 |
返済期間 | 最長で30年 |
融資までの日数 | 最短即日融資可能 |
申し込み可能地域 | 全国 |
抵当順位 | 関係なし |
資金使途 | 自由 |
その他 | 返済方法が4種類(自由返済・一括返済¥元利均等返済・元金均等返済) |
トラストホールディングスの不動産担保ローンのメリットとデメリット
トラストホールディングスの不動産担保ローンのメリットとデメリットは以下のようになっています。
銀行の不動産担保ローンよりも低い「上限金利7.45%」が大きなメリットではありますが、その分事務手数料が高くなっていることに注意する必要があります。
しかし、長期ローンを組む場合は事務手数料の実質返済負担は軽くなるため、金利が低いというメリットのほうが大きくなっています。
短期での返済を考えている人は、事務手数料の負担が大きくなるため慎重に検討するようにしましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
最短即日融資が可能 | 事務手数料が最大5.5%かかる |
金利が3.45%~7.45%と低い | 期限前返済違約金が最大5.5%かかる |
最長30年の長期ローンが可能 | 保証人が必要な場合がある |
最大10億円までの高額融資が可能 | |
返済方法を4種類から選ぶことができる | |
借地や底地、共有持分でも融資が可能 | |
抵当順位を問わない |
ユニバーサルコーポレーション
ユニバーサルコーポレーションは審査が最短3時間で振込まで最短10分というスピード融資が魅力の不動産担保ローン専門会社で、最短即日融資が可能となっています。
そのため、資金繰りですぐに現金が必要なときでも、早い時間に申し込みをしてスムーズに手続きを進めることができれば、申し込み当日に資金を手に入れられる可能性が高くなっています。
また、申し込みがスマホやパソコンから手軽に行うことができるのも魅力です。
ユニバーサルコーポレーションの不動産担保ローンの商品概要 | |
---|---|
金利 | 年4.0%~12.0% |
限度額 | 最高5億円 |
返済期間 | 最長35年以内 |
融資までの日数 | 最短即日 |
申し込み可能地域 | 全国 |
抵当順位 | 問わない |
資金使途 | 自由 |
その他 | 借地や底地物件も相談可 |
ユニバーサルコーポレーションのメリット
ユニバーサルコーポレーションのメリットは以下のようになっており、最短で融資が受けられない場合であっても、審査から融資まで2、3日で融資可能となっています。
メリット | デメリット |
---|---|
スピード審査で即日融資が可能 | 比較的新しい会社なので融資実績が少ない |
下限金利が4.0%と低い | |
最長35年ローンを組むことができる | |
抵当順位を問わない | |
持分融資や借地物件、競売物件も相談可 | |
税金の滞納や差し押さえがある場合も相談可 |
また、ユニバーサルコーポレーションは決算内容が悪い場合でも融資が可能となっています。
これは、決算内容や設立年数などではなく、不動産の資産価値や将来性、事業計画や今後に向けた意欲などを重視しているからです。
そのため、決算が悪くてもあきらめず、まずは相談してみることをおすすめします。
不動産担保ローンの即日融資の確実性を上げるための準備
即日融資が可能という不動産担保ローンであっても、審査が間に合わずに翌日以降の融資になってしまうことがあります。
即日融資ですばやく資金調達をしたい場合は、即日融資の確実性を上げるためのコツをよく理解し、準備をしっかりとしておくことが大切です。
即日融資を受けるためのコツは以下の4つとなっていますので、できるだけスムーズに融資を受けられるように工夫しましょう。
午前中の早い時間に申し込みをする
不動産担保ローンの審査では、担保となる不動産の担保価値の査定や不動産登記簿謄本の確認など、多くのプロセスを踏む必要があります。
不動産担保ローンの申し込みから融資実行までのプロセスは以下のようになっています。
- WEBなどで申し込む
- 不動産担保ローン会社から申し込み確認の連絡がくる
- 店舗へ来店(もしくはスタッフが訪問)し、申し込み書や必要書類の提出をする
- 本審査
- 本審査の結果が通知される
- 融資の条件提示や説明
- 融資実行の手続き(契約や抵当権の設定、融資実行など)
- 利用者が手数料等を差し引いた分の融資金を受け取る
最短当日融資をうたっている不動産担保ローンであっても、夕方の申し込みでは様々な処理が舞合わないため、はやくても次の日の融資になってしまいます。
即日融資をしてもらいたい場合は、審査や事務作業がスムーズに終わるように、できるだけ午前中の早い時間に申し込みをするようにしましょう。
審査に必要な書類をすべて用意しておく
不動産担保ローンは、カードローンなどの無担保ローンに比べて用意する書類の量が多いことが特徴です。
必要書類は「申し込みに必要な資料」と「不動産の審査に関する資料」「契約に必要な資料」の3種類となっています。
すばやい審査と契約のためには、これらの書類をもれなく揃えておく必要があります。
不動産担保ローンに必要な書類は、金融機関によって微妙に違いがある場合もありますので、実際に審査を申し込む前に一度確認すると良いでしょう。
用意する書類に書類に不備があっても、後日再提出すれば良いので審査自体に影響はありませんが、審査がストップしてしまうため、即日融資は厳しくなりますので注意しましょう。
不動産担保ローンの申し込み書類
不動産担保ローンの申し込み書類は、申し込み者が法人か個人事業主か、個人かによって異なります。
即日融資を受けられるように、必要なものをしっかりと揃えておくことが大切です。
法人 | |
---|---|
法人代表者の本人確認書類 | 運転免許証やパスポートなど |
商業登記簿謄本 | 3カ月以内にもの。法務局で入手 |
決算書原則3期分(2期分で良い場合もある) | 設立から3期経過していない場合は設立以後のもの |
納税証明書 | 所得税、住民税、固定資産税の証明。市役所で取得。 |
個人 | |
---|---|
本人確認書類 | 運転免許証やパスポートなど |
源泉徴収票や給料明細書など |
不動産の担保価値審査のための書類
不動産担保ローンでは、申し込みのための書類とは別に「不動産の担保価値を審査するための書類」が必要です。
不動産の査定が終わらないと融資をしてもらうことができませんので、これらの書類はしっかりと揃えてから申し込みを行うようにしましょう。
不動産担保ローン会社によって、必要書類が異なることもありますので、スムーズに審査をすすめるためにも申し込み前に必要書類を確認しておきましょう。
登記事項証明書(不動産登記簿謄本) | 法務局で取得 |
---|---|
物件案内図(住宅地図や公図) | |
地積測量図 | |
建物の図面 | |
名寄せ台帳 | 市役所で取得 |
固定資産評価証市役所 | |
担保となる不動産のローン残高確認書類 | 返済予定表や残高証明書など |
不動産担保ローンの契約時の必要書類
即日融資を希望する場合は、審査に通過したあとにすばやく契約を完了する必要があります。
契約に必要な書類も事前に取り寄せて揃えておきましょう。
権利書または登記識別情報通知書 | 法務局が発行 |
---|---|
実印と印鑑登録証明書 | 市役所で取得 |
家族全員が記載された住民票 | |
代表者事項証明書(法人の場合) | 法務局で取得 |
納税証明書(法人の場合) | 管轄の税務署で取得 |
不動産担保ローン専門の会社に申し込む
不動産担保ローンを提供している会社は、銀行や消費者金融、不動産担保ローン専門会社の3つが挙げられます。
即日融資を希望する場合は、不動産の担保価値を素早く算出してもらうことが大切ですが、銀行や消費者金融は不動産担保ローンに特化していないため、比較的時間がかかる傾向があります。
それに対して不動産担保ローン会社は不動産担保ローンのみを扱っているため、不動産の担保価値の査定に関するノウハウや審査実績が多く、不動産担保評価ができる人材も多く在籍しているため、スムーズに審査をすすめてくれるというメリットがあります。
また、不動産担保ローン会社は担保として預かった不動産を売買することもあるため、不動産がどれくらいの価格で売れるのか、どの地域の不動産が人気なのかといった不動産事情に精通しているという利点もあります。
このようなことから、不動産担保ローン専門会社は審査や土地の担保評価算出などを素早く進めることができ、即日融資の可能性が高くなっていますので、できるだけ早く資金調達を行いたい場合は、不動産担保ローン専門会社に申し込むようにしましょう。
審査に時間がかかりそうな場合は、まずカードローンを
不動産担保ローンは不動産の担保価値の算出などに時間がかかるため、カードローンなどの無担保ローンに比べると審査時間が長く、必ず即日融資してもらえるというわけではありません。
カードローンやビジネスローンなどの無担保ローンであれば、不動産の担保価値を評価するプロセスがないため「審査は最短30分」「融資まで最短1時間」という短い時間における即日融資が可能となっています。
資金繰りが厳しく、必ず指定の時間までに資金を用意しなければならないというときには、不動産担保ローンではなくカードロ―ンでまずは短期資金を用意することをおすすめします。
ただし、無担保ローンは審査は早いものの、担保がない状態での融資となるため、審査は比較的厳しい場合が多くなっています。
場合によっては無担保ローンの審査に落ちてしまう場合もありますが、まずは申し込みをしてみるとよいでしょう。
※原則24時間振込可能・10秒簡易審査
不動産担保ローンで無担保ローンの返済を行うと利息の節約に
どうしても当日に資金が必要な時は、カードローンやビジネスローンを利用したほうが即日融資の可能性が高くなります。
しかし、無担保ローンは不動産担保ローンに比べて金利が高く設定されているため、無担保ローンを借りたまま毎月の返済を行うと、不動産担保ローンを借りた場合よりも高い利息を支払うことになってしまいます。
このような場合は、資金繰りのための資金を無担保ローンで借りたあと、不動産担保ローンを契約して無担保ローンを繰り上げ返済するという方法がおすすめです。
無担保ローンに比べて半分以下の金利で契約できることもありますので、最終的には不動産担保ローンで返済をすすめていくようにしましょう。
まとめ
不動産担保ローンは即日融資が可能な業者もあること、無担保ローンに比べて金利が低く、審査も比較的通りやすいことなどがメリットとなっています。
会社経営では資金繰りに行き詰ってしまうこともありますが、不動産担保ローンを活用することで、まとまったお金を低金利で調達することができます。
会社の資金繰りが厳しい時や、会社のキャッシュフローに余裕をもたせたいときは不動産担保ローンの活用を検討してみてはいかがでしょうか。