銀行融資の1つ「当座貸越」の特徴と注意点

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「最初に限度を設定しておいて、本当に必要な時には無審査で、すばやく簡単に借りることができる」

当座貸越を簡単に表現するとこのようになります。

銀行融資の中で「当座貸越」は、他の「証書貸付」「手形貸付」とは異なる性質があります。

最大の違いは「いつ借りるのか?」ということです。

証書貸付や手形貸付では申込みして審査が通り、契約書類を交わしたら融資が実行されます。

「とりあえず審査は通してもらって、でもお金はあとでこちらから頼んだときに貸してください」というわけにはいきません。

ところが当座貸越だけは違います。

今回はこうした当座貸越の概要と特徴、また当座貸越で銀行融資を受ける時の注意点についても説明していきます。

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「当座貸越」の概要と特徴

当座貸越は、正式には「当座貸越契約」と言います。

当座貸越契約本来の定義は、当座預金を持っている預金者が銀行とあらかじめ限度額を設定しておき、その限度額の範囲内までなら当座預金に残高がなくても小切手や手形を発行することができるというものでした。

例えば当座預金残高が300万円でも、当座貸越契約で1,000万円の限度設定があれば、預金残高300万円と限度1,000万円の合計1,300万円まで手形小切手を発行できるというものです。

上記は過去形ですが、それは本来のこうした形態は現在ほとんど取り扱っていないからです。

長すぎるので、銀行では契約書類を「金消契約」あるいは「金消」、そして金銭消費貸借契約証書で融資することを「証書貸付」あるいは「証貸」と呼んでいます。

(ちなみに手形貸付は「手貸」当座貸越は「当貸」などと略して呼びます)

冒頭のとおり銀行融資の中で最も多い契約形態となっており、事業資金融資や住宅ローン、自動車ローンもこの「証書貸付」で契約する場合がほとんどです。

当座貸越の概要

現在主流になっているのは、貸越専用の口座を作り決められた限度内で借り入れする形式で、当座貸越といえばこちらを意味するようになっています。

貸越専用口座の預金種類は当座預金であるところも多く、当座貸越としての性質を受け継いでいると言えます。

(銀行によっては専用普通預金の場合もあります)専用口座は借入すると残高がマイナスになる=借金している形式で、借入を返済するとマイナスが埋まっていきますが、残額返済してもゼロになるだけで残高がプラスになることはありません。

借入専用なので預け入れができませんし、当座預金といっても小切手や手形の発行もできません。

また振込の指定口座にもできませんし、自動引き落とし口座にもできません。

あくまで借入することかできないのです。

証書貸付の特徴その1.「当座をしのぐための貸越」だから当座貸越

当座貸越とは言葉の通り「当座(の資金不足を)しのぐための貸越」という意味でもあります。

当座とは短期間、例えば数日間など短い日数のことです。

また貸越とは「銀行などが当座預金保有者に預金残高以上の金を貸すこと」で2つの単語を当座貸越にまとめると「数日間など短期間、当面の資金不足の資金調達として銀行が当座預金の残高以上のお金を融資すること」となります。

現在でいう当座貸越も当座預金で契約する場合が多いので、この説明は今でも当てはまります。

したがってあくまで「当座の」ですから、必要なときに必要な額を必要な日数だけ借りれば良いわけです。

当座貸越では銀行窓口で借りる場合も専用の用紙に印鑑を押すだけ、審査はありません。

また専用のカードを発行することが多く、カードを使えば銀行員に会う必要もありません、時間帯も銀行営業時間外の利用も可能なケースが多く、またパソコンやインターネット経由で借入と返済もできます。

当座貸越の特徴その2.審査が通り契約すれば無審査で期限まで利用可能

当座貸越最大の特徴は「一度契約すれば、期限までは自由に使える」という点です。

通常、当座貸越は2年程度の期限で契約し、期限が到来したら決算状況など再審査をして、再度契約延長するという流れが一般的です。

期限が来るまでの間は、限度内の借入利用は無審査で自由にできます。

上記したように借入、返済の手段もいろいろあり、基本的に簡単便利で、「借入と返済」というより預金の出し入れと同じ感覚です。

ただし、ここが当座貸越のメリットであると同時に注意しなければならない点でもありますので、次項で説明します。

「当座貸越」で銀行融資を受けるときの注意点

一度契約すれば期限まで無審査で利用可能という点は、融資する銀行にとって実はリスクがあります。

借入も返済も利用者の自由ですので、残高が定期的に減るというものではありません。

したがって、銀行で取引先の融資残高を見るとき、当座貸越については実際の利用金額に関係なく、常に満額利用していると判断します。

つまり当座貸越限度が500万円の人は、本当に500万円利用中でも、300万円利用でも、まったく使っていない場合でもすべて満額500万円借入中と考えるのです。

これは今日利用ゼロでも明日には500万円満額使えるという当座貸越の性質から来るものです。

したがって新しく融資を申込もうと考えたときに注意しなければならないのは、当座貸越契約をしているがまったく利用していなかったとしても、限度が500万円なら「500万円借入中」と見られる、ということです。

借入残高との関係で、新規申込みにマイナス影響となる可能性もあります。

また当座貸越では「継続できるかどうか?」が非常に重要になります。

「一度契約すれば期限まで無審査で利用可能」という点から、継続の再審査は、実は結構ハードルが高いものになります。

審査によっては継続してもらえない場合も当然あります。

まとめ

当座貸越では、継続してもらえない場合が最も問題になります。

資金が必要で当座貸越を頻繁に利用する人は決算状況が悪くなっている場合も多く、そうなると継続してもらえない可能性が高くなってしまいます。

当座貸越が継続してもらえなかった場合、利用中の借入は期限までに全額返済しなければなりません。

決算が悪いから当座貸越を使っているわけですから、全額返済するお金はまず無いでしょう。

かといって銀行側もいきなり強硬な手段に出るようなことはせず、継続はしないが残額をそのままにして分割返済、または利息支払だけとするいわゆる「リスケ」対応をするのが良くある流れです。

リスケをしていると、当然新規融資を受けることはまず不可能になりますので、当座貸越の継続については十分注意が必要です。

考えられる対策としては、前もって他の融資(証書貸付など)に切り替えてしまうとか、場合によっては他の銀行で融資を受けて肩代わりするなどがありますが、いずれの方法も審査があるなど一長一短です。

大事なことは、自分の当座貸越期限はしっかり把握しておき、早めに対策を考えておくことだと思います。

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