2017年3月26日、大阪府警は事業者の資金繰りに用いられる「ファクタリング」を装った新手の闇金が桜湖しているとして、取締強化に乗り出しました。
ファクタリングには債権を譲渡する会社と、ファクタリング会社だけで行う「2社間ファクタリング」と取引先にも通知して行う「3社間ファクタリング」があります。
今回の事例を見ている限りでは「3社間ファクタリング」の方で被害が発生しているようです。
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今回の問題点とは
今回の問題点は、「ファクタリングとして資金を提供する会社が、一定期間後に企業に債権を買い戻させている点」です。
ファクタリングは通常債権を譲渡する代わりに資金の提供を受けます。
この時に提供される資金は債権上の額面よりも低い金額になりますが、その代わりに売掛金を早期に回収できるというメリットがあります。
しかし今回のように一定期間経過後に債権の買い戻しを要求されるというのであれば、それは債権を担保にお金を貸しているだけという見方になります。
この点が貸金契約にあたるとして、今回大阪府警が取り締まり強化に乗り出したという流れです。
2017年1月時点でも既に逮捕者が
今回の発表前の2017年1月25日時点で、大阪府警は2業者を出資法違反で摘発していました。
摘発された会社は「東洋商事」と「MIDORI」
この2業者が平成27年秋から28年11月にかけ、資金繰りが悪化した中小企業を中心に全国約250社に総額3億円以上を貸し付け、1億円以上の利益を得ていたとみて調べています。
逮捕容疑は平成28年5~9月、堺市と三重県鈴鹿市の会社経営者2人に40~50万円を貸し付け、無登録で貸金業を営んだとされています。
この1月の逮捕がファクタリングを装った闇金業者の初の摘発と言われています。
まとめ
以上のようなファクタリングを装った闇金業者が増えてきております。
このような業者を見極めるためには、契約前に契約後のことを詳細に確認する事が重要です。
その中で
- 手数料の率が異常に高い
- 高圧的な態度を取ってきた
などのような異変を感じたら、その業者とは契約しないようにしましょう。
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