全国のENEOSで契約価格で給油できるガソリンカードとして、ENEOS BUSINESSは注目を集めています。
メリットやデメリットを分かりやすく説明しているので、他の法人カードと比較してみてください。
カードのポイント
ENEOS BUSINESS(エネオスビジネスカード)は、JX日鉱日石エネルギーがトヨタファイナンスと提携して発行しています。
ENEOSでの利用に特化した法人向けのガソリンカードで、特殊なハウスカードというべき存在です。
まずはENEOS BUSINESSは基本的な情報から見ていきましょう。
カード名 | ENEOS BUSINESS |
---|---|
申込対象者 | 個人事業主や法人 |
入会金 | 無料 |
年会費 | 無料 |
限度額 | 特に無し |
支払いサイクル | 末締めと20日締めが選択できる |
旅行損害保険 | 特に無し |
ショッピング保険 | 特に無し |
住所 | 東京都千代田区大手町一丁目1番2号 |
金融機関名 | トヨタファイナンス |
個人事業主でも作れる
従来のENEOS BUSINESSカード(三菱UFJニコス)は2012年の3月で終了となり、新しくENEOS BUSINESSが登場しました。
ENEOS BUSINESSは法人専用のカードではなく、個人事業主でも作れるので安心です。
- 会社設立2年以上で事務所や店舗を構えている
- 法人様および個人事業主様
- 入会に当たっては三菱UFJニコスの審査があります
上記のように公式サイトでは記載されており、個人の利用以外であれば法人でも個人事業主でも作成できます。
現金買いが多かったり個人向けのENEOSカードを作りたかったりという方にはあまり意味がありません。
しかし、ENEOS BUSINESSを持つことで契約価格でガソリンや軽油の料金を支払うことができ、国内最大ネットワークのENEOSサービスステーションで利用可能なカードなのです。
特典
法人用ガソリンカードのENEOS BUSINESSに、どんな特典があるのかチェックしておきましょう。
- ガソリンや軽油の給油だけではなくメンテナンスまでENEOSサービスステーションで利用できる
- あらかじめカード発券店と取り決めた契約価格で給油できるので経費の削減に繋がる(契約価格は変動することがある)
- 1枚のカードがあれば年会費無料で何枚でも発行できるので社員さんへと配ることができる
- インターネットを使って利用明細を確認でき、社員が使った給油結果を参照して管理したり支払いしたりできる
- Assocタイプ(団体職員専用)であれば階層管理や所属管理ができる
ENEOS BUSINESSの詳細なガソリン価格に関しては、「1リットルで○○○円」とは決められていません。
申し込む際にガソリンスタンドへと行って話し合いで契約価格を決める形となり、月間の給油量や交渉によって決定するのが大きな特徴です。
取り決めた価格が非常に安くなるケースは多いのでENEOS BUSINESSの特典だと言えますが、どこの店舗で適用されるのか最初に確認しておきましょう。
旅行時にラウンジは使える?
ENEOS BUSINESSは一般的な法人カードとは異なり、ガソリンスタンドのENEOSの利用に特化したガソリンカードなのが特徴です。
そのため、国内旅行でも海外旅行でも空港ラウンジの無料サービスなどは特に付帯されていません。
- 空港ラウンジの無料サービスは無し
- 国内旅行や海外旅行の傷害保険は付帯されない
- ショッピング保険は付帯されていない
こういった特徴があり、ENEOS BUSINESSは飛行機を使うよりも車を使う法人や個人事業主に適しています。
出張で飛行機を使う機会が多いのであれば、他のブランドの法人カードを作成するのが良いでしょう。
審査は通りやすい?
法人専用のクレジットカードとは異なり、ENEOS BUSINESSはガソリンカードなので審査基準が甘く設定されています。
明確な基準に関しては公式サイトでも説明されていませんが、カードを持つ上でのハードルが低いのは間違いありません。
- 過去に金融事故を起こしたことがあってブラックリストに載っている
- 会社を設立してから1年間以内で実績が一切ない
- 店舗やオフィスを持っていない
このような法人や個人事業主でなければENEOS BUSINESSをネット上で申し込み、作成して日々のビジネスで活用できます。
審査が全くないわけではないものの、クレジット審査無しで申し込めるので安心です。
評判・口コミ
ENEOS BUSINESSがインターネット上でどんな口コミの評判を得ているのか幾つか見ていきましょう。
- 高速道路を除く全国各地のENEOSで契約価格でガソリンを給油できるので車を使う機会の多い私には役立ちます
- 入会してからガードの有効期限は7年間と長めに設定されているので、頻繁に更新しなくて良いので嬉しいです
- 首都圏のガソリンスタンドではENEOS BUSINESSの単価よりも料金が安くなっているのでモヤモヤした気持ちになります
- 利用明細をWEB上でしっかりと確認できるので社員の状況をきちんと把握することができます
- 入会金や年会費などの初期費用が発生しないので発行することにしました
- 万が一盗難などの被害に遭った際に保証をしてくれるので安心です
- 一般的な法人カードに魅力を感じている方にはおすすめできませんね
メリット・デメリット
ENEOS BUSINESSを作成しようか迷っている方のために、以下ではメリットとデメリットの両方をまとめてみました。
メリット
- ENEOSだけで使用できるガソリンカードということで、入会金や年会費などのコストが一切かからない
- 追加のカードを何枚でも無料で発行でき、運送業を営んでいたり社員を大勢抱えていたりといった法人に適している
- ハウスカードなので仕事以外の用途でENEOS BUSINESSを利用されずに済む
- ガソリンや軽油はカード発券店で決められた契約価格で給油できるので安くなる場合が多い
- 「毎月末日締めの翌々月2日口座引き落とし」「毎月20日締めの翌月17日口座引き落とし」と2つから締め日や支払日を選択できる
- 社員全員の毎月の利用金額はWEB上で簡単に確認でき、経理の処理をスピーディーに行うことができる
デメリット
- クレジット機能は備わっていないので基本的にガソリンの支払いにしか利用できない
- 契約価格に店舗毎の調整価格が入り、実質的には現金で支払うのと大きく変わらない
- 海外旅行保険や無料空港ラウンジサービスなど一般的な法人カードの特典は付帯されていない
入会金や年会費は無料ですし、初期費用やコストがかからないからこそ車を頻繁に使う法人や個人事業主にとっては大いに役立ちます。
しかし、ENEOS BUSINESSには他の一般法人カードに備わっている機能が利用できないデメリットがあり、本当に必要なのかどうか考えてみてください。
オススメポイントまとめ
建設業や運送業を営む経営者にとってガソリンは死活問題となります。
- 少しでも安い価格でガソリンや軽油を給油したい
- 毎月の社員の利用状況を把握して経理をスピーディーに行いたい
- 年会費の負担がないガソリンカードが欲しい
上記のように考えている方にENEOS BUSINESSはオススメで、一部の対象外の店舗を除いて全国のENEOSで給油可能です。
社員の立て替えや仮払いといった手間を省くことができ、専用ETCカードも発行できるので上手く活用してみましょう。